おはようございます。
花雨。と申します。
降っても濡れない花雨。と覚えてみてください。
明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願い致します!
こちらは真冬で風が強いです。
みなさまの居場所はどうですか。
今年は朝からコーヒーを片手に本を読みました。
今村夏子さんの小説、「あひる」です。
図書館からお借りした何冊かの本のなか、今村夏子さんの本が2冊ありました。
「あひる」と「むらさきスカートの女」です。
むらさきスカートの女はあひるより先に読みました。
むらさきスカートの女は、話題作でありタイトルだけはわたしでも聞いたことがあったのですがホラー作品だとずっと勘違いしていて、(わたしはあらすじをあまり調べずに本を選んでしまいます。そして怖い話が苦手です)気にはなっていたのですが、手に取れずにいました。
最近になって図書館で本を開いて数行読んでみて合いそうだったため借りてみました。
読み始めますと、最中はぐいぐい物語の世界観にひっぱられます。
ときおりくすりと笑いながら読み進められ、爽やかな読後感覚がわたしにはありました。
物語のなかの、不穏な日常それぞれの登場人物の価値観がシーソーのようにぐらぐら揺らいでいるような感覚がずっとあります。
読んでいる間はそのめまいのような感覚がなんだか楽しかったです。
登場人物全員に、本当は誰が真っ当なんだろうか?とはてなマークがつくことがこの物語の愛嬌のひとつだとわたしは感じました。
正しくはなくても解答が示されなくても、不条理を不思議がり進むこの物語はリアルであって、わたしは素敵だなと思う小説でした。
今日は、「あひる」はどんな小説なのかなと思い、読みすすめました。
あひるのほうも日常を吊り橋のように不安定にぐらぐらさせて日常とはこういうものだといった価値観や、レッテルやお作法などの無意識のひとびとの決めつけをくらくら揺らがせるような物語です。
しかしそれでも今村夏子さんの描く小説は、浮かぶ日常のきらめきを優しくすくいとる物語が多いような気がしました。
小説にリアリティをわたしはとても感じます。
今村夏子さんの小説は、特に生活のルーティンに息が詰まるひとびとに広く読んでいただきたい小説だとわたしは思いました。
みなさまは本を読みますか。
読書は地味に体力や時間と、場合によりお金もかかる趣味ですが、他者の頭のなか、価値観や考え方を借りることができるため、わたしは物語の世界観に投げこまれているとき新しい空気を吸っています。
虚構であっても情報であっても、日常や生活が目詰まりする、どこかとどこおる、その裂け目を教えてくれるような気がする、それがわたしにとっての読書です。
頭を殴られるような物語にいつか出会えたらよいです。
年始、みなさま風邪などひかぬよう体調を気をつけてくださいね。
以上、花雨。でした。
また会いましょう。
