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くうかんのそとへ。
こんばんは。花雨と申します。
今日はこどもむけの教育番組を見ていて思ったことを、つらつら書きます。


わたしが視聴したものはNHK Eテレの番組です。

こどもならではの素朴で身近な質問に、わかりやすく哲学を応用することでその質問に伴走してくださり、こどもの自発的な考えかたを促す10分ほどの長さの番組です。


今回は自分と似ていないひととも仲良くなれるかな?というものでした。

人びとは皆、大なり小なり絶対に違うとわたしは思います。
同じ人間はひとりもいなく、ひとは皆、個性的です。
個性同士微妙な色具合で重なり合う美しさ、醜さが人びとにはきちんとあります。
“同じ”も“違い”も良くも悪くも人間らしい悲喜こもごもが含まれています。


わたしはコミュニケーションが不得意なほうです。

ですから自分と似ていない人びとのよくしている行為や好きな考えかた、彼らが好む人たちを観察したり真似たりすることで、わたしと似ていない人びとの一部分を借りることを試みます。
そして借りたものを少しずつ理解してわたし自身がどういった感覚をもつのか必ず省みます。


そこからわたしと似ているところとどうしてもわかりあえないところを分けてみます。
仲良くなる必要、全てわかりあう必要は必ずしもなく、安心できるならば一歩ずつ近づいていきます。
好ましければ違いを認めた上で助け合います。

自他ともに危険な場合はなぜその人びとが危険かだけを説明できる程度まで情報を集め、収集が終わればあとは自分自身のなかに大切にしまっておきます。


わたしの場合は自分とは似ていないひととはこのような感覚で近くにいたり離れたりしています。


そしてこどもたちへはわたしとは少し違った考えかたを促してみます。

自分とは似ていないひとと自分自身で、同じことを一緒に行動してみてください。
そのとき自分自身と同じ感覚をもっている部分とちょっと違う部分を探してみてください。
違う部分を見つけたら感心したり驚いたり怒ったり悲しんだりすると思いますが、その違う部分こそがそのひとの個性の一部分です。
そのひとがそのひとである大切な一部分です。

そして自分とは違う行動の理由を、そのひとにやわらかくひとこと聞いてみてください。

そのひとがどう思ってその行動をしたかが自分の価値判断(善悪や是非)以外の情報のひとつとして自分なりに理解できると、自分自身の心が少し楽になれると、わたしは思います。


自分自身という空間の外へ誘う不思議な扉が、他者です。
自分とは似ていないけれどもどこかで繋がっているもの、見えないけれどあるような予感がするもの。
それが人と人の、ご縁のようなものかなとわたしはなんとなく思います。

みなさま。
今日はどのようなとうめい。を見つけましたか。
お外はあたたかくなってきましたね。

ではまたこの世界でお会いしましょう。



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2025/05/16 17:57 | 未選択

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