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夢の跡と、ある背中。
みなさまこんばんは。花雨。です。

今日はヘアカットをしに隣町まで電車で外出しました。

髪を切り終え、遅めのお昼ごはんを食べるためにあるお店に入ったのですが、そのなかで久しぶりにお会いした背中を見ました。


その背中はなにかを捨て去り、新しいなにかを得る背中でした。


わたしがお昼ごはんをいただいたお店はパン屋さんです。
外国人の観光客が多く訪れる立地にあります。
そのパン屋さんのおおもとは、知的や精神的な障がい者たちが就労支援を受けいろんなパンを工房で製造している会社です。


工房からパンが卸され、パン屋さんは外国人観光客や日本人観光客問わずにさまざまなパンを売っていて賑わっています。


これから書くことは全てわたしの個人的な気持ちになります。


そのパン屋さんが軌道にある程度のったら(まだ開店して数年なのです)、わたしは知的精神的問わずおおもとの会社で働く障がい者たちの新たな仕事の経験を積める場になるだろうと思っていました。


就労支援施設外ですが、施設外だからこそ一般的な社会により近い就労体験を通して経験を積める場所、そこからさらに地域で自立する第一歩を踏み出し暮らしてゆける、新しい扉を開ける場所になると感じていました。


今日見たそのお店は、小さなキッチンに3人が限界のスペースで、働いている店員の方々は英語が堪能で接客、裏手共に素晴らしいのです。
外国人の観光客の方々も日本人のご家族も楽しげにパンを買い求め召し上がっていました。


わたしはこの場所のどこに、知的や精神的な障がい者たちのこれからが存在する場所があるのだろうと少しさびしくなりました。


ですが外国人観光客たちや日本人観光客たちが快適にお過ごしになる綺麗で合理的な空間はもう、完成されているのです。
そのことに疑問を挟む余地はありません。


そしてもちろんさびしいことだけではありません。
そのお店のパンは美味しいからこそ売れ、売上はパン工房がある、おおもとの会社の運営や工賃を安定的に維持し、強力に助けていくのです。


わたしはこれらの仕組みをどなたが中心となってやり遂げたのかは事実としては知りません。


ただ、お昼ごはんを食べにそのパン屋さんに寄ろうとしたときに、見たさまざまな新しい光景は忘れられない皆の、夢の跡のようでした。


そのパン屋さんの店先でわたしが久しぶりに見た背中があります。
語るというよりなにかを捨て去り、新しいなにかを得る背中です。

夢ではない現実を前に、進み続けるということはそういったことなのかもしれません。


今日は夢の跡という、とうめい。をわたしは見つけました。
みなさまはどんなとうめい。を見つけられましたか。


ちなみにわたしはそのパン屋さんがある隣のブースで小さなマスコットキャラクターのキーホルダーをお土産に買いました。
夢の跡の守り神です!

ではみなさま、またここでお会いましょう。
花雨。でした。







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2025/08/02 19:50 | 未選択

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